今まで2万人以上の方のご相談を受けた中で、
- 先天性で髪の毛が生えてこない
- ガンなどの抗がん剤治療
- 生まれた時から縮毛でふわふわの毛しか生えてこない
- 元々は生えていたけど極度のストレス
などから髪の毛が抜けてしまう、
円形脱毛や全脱毛、色々な方々を見てきました。
髪の毛は、とても見た目の印象が変わる部分です。
色々な脱毛症状によって精神的なストレスも加わるので、苦痛の一つでもあります。
また色々な治療法も行ってみるものの、髪の毛が生えてくるのはほんのわずかな確率です。
少しの確率でも、髪の毛を生やしたい望みがあります。
しかし生えてくるかわからない治療は、精神的にも疲弊してしまいます。
そんな中でかつら(ウィッグ)は、日々の生活を送る上で重要なアイテムです。
最近では人工でも精巧なかつら(ウィッグ)はありますが、精巧になればなるほど高価です。
そしてかつら(ウィッグ)は一度買えば終わりではなく、洗い替えや劣化があるために何度も購入しなければなりません。
そしてやはりかつら(ウィッグ)はバレやすいのです。
最近は安価なおしゃれかつら(ウィッグ)は手に入りやすいですが『かつら(ウィッグ)だな。』ってわかってしまいます。
自然であればあるほど、高価なかつら(ウィッグ)になってしまうのが現状です。
やっぱり自分の頭の形に合わせたり自毛で作られたものが自然で、プロの目から見てもわかりずらいのでかつら(ウィッグ)をつけていることのストレスが軽減されます。
ただでさえ、脱毛に苦しんでいる方々に、かつら(ウィッグ)をつけていることへのストレスは無くしてあげたいものです。
ただでさえ病気の治療費が高くて、髪の毛は優先度が後になってしまいがち。
治療に専念してほしいです。
髪の毛は命ほど落とすことはないと思っているかもしれませんが、とっても精神的に辛いものです。
髪の毛がなくなるのであれば抗がん剤の治療は行わない。
命より髪の毛を選択する方もいらっしゃいます。
髪の毛は、健康な方であれば伸びてきます。
自分の髪の毛を伸ばして悩んでいる方に、寄付ができるなんて素敵じゃないですか?
寄付された髪の毛をかつら(ウィッグ)にして、悩んでいる方々へ提供するヘアドネーションという制度があります。
自分の髪の毛が少しでも悩んでいる方々に、役に立ってもらえれば嬉しい限りです。
髪の毛の寄付 ヘアドネーションに必要な髪の長さ
かつら(ウィッグ)は頭の形に合わせた網の目のキャップに毛髪を植え付けていきます。
その際に毛髪を折り返して植えるため、長さが必要となってきます。
また、男性であればショートで十分ですが、女性の方は、セミロングやロングのフルウイッグが必要となります。
長さの目安 | |
31㎝ | ショート |
40㎝ | ボブ |
50㎝ | ロング |
60㎝ | スーパーロング |
大体のヘアドネーションの寄付を受け付けているところは、31㎝未満は受付してくれませんので注意です。
髪の毛のカット
寄付するカットがわかったら今度は自分の長さです。
髪をゴムで小さい束にして1㎝上をカットすることになります。
カット分も考慮して髪の毛を伸ばすようにしましょう
よく勘違いする方がいらっしゃいますが、髪を寄付するといっても、カット代が安くなったり、タダになるということではありません。
白髪でも大丈夫
髪の毛の質が悪いから。。。
白髪染めを繰り返しているから。。。
寄付をしたい気持ちはあるけど断念している方も多いです。
年齢や髪質の異なる方々の髪の毛を集めますので、送られてきた髪の毛をそのまま使うわけでなく、トリートメント処理を行なっているので安心して下さい。
条件は、31㎝以上であること。です。
髪の毛の寄付 ヘアドネーションの受付
各団体によって送付方法などが違いますので、自分が賛同した団体を選ぶといいですね
JHD&C(ジャーダック)Japan Hair Donation & Charity
特定非営利活動法人HERO
つな髪〜ウィッグの贈り物で広がる輪〜
髪の毛があまっているという噂
最近有名人などもヘアドネーションに賛同し、髪の毛を寄付することも話題になっています。
しかしその中で
- 髪の毛が余っている
- 意味がない
- 他人の髪の毛は汚い
なんて言葉も。
髪の毛を送ってもらってもたくさんの工程を経てかつら(ウィッグ)になります。
その際には31㎝に満たない髪の毛は除外されますし、トリートメント処理を行なったりするので髪の毛を寄付してもらった数とかつら(ウィッグ)を製作する数が追いつかないという現状があります。
すぐにはかつら(ウィッグ)にはできないのです。
しかしどの団体のホームページを見せていただいてもかつら(ウィッグ)を待っている方は、まだまだいらっしゃいますので悩んでいる子供たちの手元に届くように、是非検討してみて下さい。
かつら(ウィッグ)は、一生ものではありません。劣化しますし、洗い替えも必要です。
ヘアドネーションを実際に行った方は、やっぱりやってよかったというお声が多いです。
私も実際にやってみて、少しでもお役に立てられればという思いです。
寄付というのは偽善といわれることもありますが、個人的には偽善であったとしても行動したことに価値があると思っています。