半身浴は、基礎代謝を上げることでダイエットやむくみ防止、冷え性改善や美肌効果、疲労回復、安眠効果、デトックス効果、老廃物排出など様々な効果があると言われています。
髪の毛のアドバイスを行なっている際に半身浴をおすすめするのですが、汗が出ないという相談をよく受けます。
実は半身浴を行っても汗をかかない、汗が出るまでに時間がかかるなどの悩みを持っている方が多くいらっしゃるんです。
身体に良いと分かっていても、効果がなければ、あまりやる気になれないですし、継続するのも難しくなりますよね。
細かく確認してみると、そんな人は、少しやり方にこだわり過ぎてしまっているのかもしれません。
少し入浴の仕方を見直す&方法を変えるだけで、出やすくなりますので参考にしてみてください。
汗を出す方法を、すぐに知りたい方は目次:半身浴で汗をかかない人は試して欲しいことに飛ばしてご覧ください。
汗をかきにくい理由
人によって、体温も違えば、生活環境は様々です。
汗をかきにくいからといって落ち込むことはありません。
体温ひとつにしても女性は基礎体温があり平均は36℃台ですが、高温期になると2〜3℃上がる方もいらっしゃいます。日によって違います。男性は女性と比べると比較的体温が高めです。
生活環境によっては、クーラーがよく効いた場所での仕事やあまり運動をしない、もしくは出来ない方や冷たいものを趣向する方など様々な環境があります。
お風呂に関しても、設定温度は40℃にしているのに、お風呂場の環境によっては、お湯を張っている時に冷えてしまって設定温度より温度が下がっている場合などもあります。
人それぞれ、身体や生活環境が違うので、汗をかきにくい人もいて当然です。
汗をかくことによって得られる効果
汗がかきにくいけれど、やはり汗をかくことによっての効果を期待したい所ですよね。
髪の毛以外にも、効果はたくさん。
健康維持にも、取り入れたい習慣です。
美髪効果
髪の毛は、血管だけでなく神経とも繋がっている為、ストレスを緩和したり身体の不調を改善する事も健康な髪の毛を育てる為に必要です。
半身浴をする事で副交感神経が刺激されるようになります。副交感神経は自分の意思ではコントロールできない部分です。
半身浴は様々な効果が期待できるので、ぜひ、美髪ケアに取り入れましょう。
安眠効果
半身浴をする事で副交感神経が刺激されるので、血圧が低下し筋肉の緊張がほぐれ、リラックス効果が期待できます。活動している時は体温が高く保たれていますが、眠りにつく時は深部体温を下げる事で脳と身体を休息させる仕組みがあります。
皮膚表面から熱を逃すシステムが機能すると、深部体温が下がり眠気が訪れます。
そのために眠りに着く前に、半身浴で深部体温を上げておくことが必要です。
冷え性の解消
冷え性の原因は手足の末端の血流が悪くなる事で起こります。半身浴で身体の深部までじっくり温まることが重要。温める事で末端の隅々まで血液が流れやすくなり、毎日続ける事で、冷え取りに繋がります。
デトックス効果
汗をかくことで老廃物が出ると思われがちですが、実はそうではありません。汗から出る老廃物は少量です。身体を温める事で、副交感神経が刺激され腸の働きも良くなります。腸の活動が良くなると便から老廃物や体内に有害な物質を排出してくれます。
疲労回復
血液の循環が良くなると、疲労物質の乳酸や老廃物が排出されやすくなり回復が早くなります。
むくみ改善
むくみは血液の流れが滞っていることで起こります。足に適度な水圧をかけることで滞った血液を効率よく心臓に戻すことができ、むくみが緩和されます。
美肌効果
毛穴に溜まった皮脂や角栓、化粧残りを、発汗によって押し出してくれますので、肌をきれいに保つことができます。
ダイエット効果
カロリーの消費が期待できるわけではありませんが、新陳代謝が高まれば痩せやすい身体を作りやすくなります。
半身浴で汗をかかない人は試して欲しいこと
重要:半身浴にこだわらない
重要なのは、半身浴にこだわり過ぎないこと
汗が出にくい人は、どうしても真面目な方が多く、半身浴でなければいけない、温度は低めの38〜40°でなければいけないと思っている方が非常に多いです。
半身浴である理由は、心臓に負担をかけず、しっかり深部まで温める入浴すること。です。
そのため、推奨されいている半身を湯船から出すことや温度にこだわりすぎて、肩が冷えているのに半身でないといけないから寒くても我慢する&お湯の温度がどんどん下がっているのに、最初の設定温度のままで身体が冷えてしまう。
このような要因で、汗をかきにくいと思っていらっしゃる方が多くいます。
しかし、身体が芯まで冷え切っている場合や、お風呂場の環境などで設定温度よりお湯が冷えてしまっているなどの原因もありますので、身体が温まりにくい場合は無理に、半身浴にこだわらなくて大丈夫。
肩までしっかりと浸かり全身が温まってきたら、少し身体を出してみるなどのでも全然いいんです。
冷えやすい方は、全身と半身を繰り返しながら入浴してみると長く湯船に浸かれ身体が早く温まりやすくなります。
半身浴で肩が冷えやすい方は、肩にタオルをかけるなどのアドバイスをよく見かけますが、経験上タオルが濡れて冷えるなどの本末転倒の結果をよく聞きますので、私はおすすめではありません。
またお風呂場に暖房がついているご家庭は、お風呂場全体が温まりやすくお湯も冷めにくくなるので、積極的に活用してみるのも汗が出やすくなります。
暖房などがなくお風呂場が寒い場合は、最初からお湯を張る際に設定温度を上げておく事をおすすめ。
さらに時間をかけて入っているとぬるくなってしまったりするので、途中で冷めやすいと感じる場合はお湯を足して温度を上げてあげましょう
半身浴の効果的な方法などのアドバイスは一般的なものであり、平均的にこれぐらいが良いという結果がありますが、自分の身体や環境に合わせ、入浴を楽しむことが大切です。
水を飲む
身体に水分がない状態だと、生命維持のために蓄えようとしてしまうので入浴の前や途中などで水分補給を行なってあげると汗もかきやすくなります。
入浴前にはコップ1杯のお水を飲む。
入浴中には、口に含ませておくだけでも水分が十分にあると勘違いをしやすいので汗が出やすいと言われています。
水を飲んでから湯船に浸かるのと飲まずに浸かるのでは、汗の出る量が違うとみなさんおっしゃります。
風呂蓋で密閉
目次:重要:半身浴にこだわらないに近くなってしまいますが、お風呂場が寒い場合などはお湯の温度が下がりやすくなるため、風呂蓋がある場合は活用してみてください。
◆サウナ状態になり汗をかきやすくなる
◆本やスマホ、お水などを置くスペースにもなる
入浴剤をフル活用
入浴剤を効果的に使うのも、汗をかきやすくする方法です。
入浴剤は、いち早く身体を温め、全身の血の巡りを良くし、体の芯まで温める+冷めにくいなどの効能があり、汗をかきにくい人には使った方がいいアイテムです。
汗をかきやすくなるだけでなく体温を上げることで病気にもなりにくいので、半身浴の効果に合わせて習慣化していきましょう。
入浴剤にも様々な種類がありますが、一番効果があったものは重炭酸湯です。
今まで汗がかきにくかった人が、入浴剤を使うことで、滝のように流れる汗がでたとおしゃっています。
早く汗を出したい、汗がかきにくい方は重炭酸のタブレットを試してみるといいですね。
まとめ
半身浴を推奨している温度や入浴法にこだわり過ぎて、自分の身体に合っておらず汗かきにくい事になってしまっている場合もあります。
こだわるべきポイントは、長く湯船に浸かることでの水圧による心臓への負担や湯あたりを防ぐための入浴方法ですので、今までの入浴方法を見直ししてみてください!
この場でご案内した以外にも、たくさんの自分に合わせたスタイルがきっとあります。
目的を十分理解した上で自分に合った、気持ちの良い入浴スタイルを見つけてみて下さいね。