結論:長時間の半身浴は、髪の毛や肌に悪影響!?
よく半身浴を推奨しているけれど、長時間の入浴は大丈夫なのでしょうか?
結論:半身浴は、髪にも肌にも健康面にも良くおすすめではあります。
しかしながら、長時間の入浴方法だとお肌や髪の毛が乾燥してしまったり、寝つきが悪くなってしまったりすることも…
せっかくお肌や髪の毛、健康のために半身浴をしても、マイナスになるならやらない方がいいのではないかと思ってしまいますよね。
体温が上がると免疫力も上がり、病気になりにくい体づくりにもなります。代表的な病気で言うと癌などは体温が35度の際に増殖しやすいとされています。
身体が冷えている状態は、プラスではありません。
メリット・デメリットを理解して、最大限の効果を引き出せる入浴方法を身につけましょう!

メリットとデメリット:半身浴をすることで得られる効果
美肌効果
皮膚は毎日代謝を繰り返し、剥がれた皮膚や皮脂などが洗顔などで落としきれずに蓄積したり毛穴に入り込んでしまいます。
毛穴の汚れには、ホコリ・花粉・老廃物・女性はメイクなどもあります。
汗を流すことによって、毛穴に入り込んだ汚れを押し出してくれるので、汚れの蓄積が少なくなり肌を健康に保ちやすくなります。ニキビなどの毛穴の詰まりやすい方にも半身浴はおすすめです。
身体が深部まで温まることによって、全身の毛細血管まで血液が行き渡りやすくなり栄養が行き渡ります。
汗をかくことで、老廃物など蓄積した汚れを押し出してくれますが、お肌にとって良いものも流れやすくなってしまいます。セラミドという肌の乾燥を防ぐために必要な成分です。
一時的には、老廃物がなくなり肌がツルツル肌に感じます。お肌が潤っているように感じますが、実際は肌が乾燥しやす状況になってしまっているんです。
→対処法は次の章、デメリットを補うための対処法に…
美髪効果
髪の毛は、細胞の分裂を繰り返して上に押し上げられてくることによって成長していきますが、毛穴が詰まっている状態だと成長の妨げになってしまいます。
頭皮は髪の毛を育てるための大切な土台ですので、お肌同様に頭皮を健康に保つことで、きれいな髪の毛を育ててくれます。
髪の毛は細胞の分裂は終わっているとはいえ、水分を保持しています。
髪の毛が濡れた状態だと、キューティクルが開きやすくなり乾燥の原因にもなります。
→対処法は次の章、デメリットを補うための対処法に…

安眠効果
半身浴をする事で副交感神経が刺激されるので、血圧が低下し筋肉の緊張がほぐれ、リラックス効果が期待できます。活動している時は体温が高く保たれていますが、眠りにつく時は深部体温を下げる事で脳と身体を休息させる仕組みがあります。
皮膚表面から熱を逃すシステムが機能すると、深部体温が下がり眠気が訪れます。
あまり熱めのお湯に浸かりすぎるとかえって交感神経が活発化し、寝つきが悪くなってしまうことも。
→対処法は次の章、デメリットを補うための対処法に…
ダイエット効果
カロリーの消費が期待できるわけではありませんが、新陳代謝が高まれば痩せやすい身体を作りやすくなります。
半身浴をすると「体重が減少してダイエット効果がある」と言われる方がいらっしゃいますが、体内の水分が足りなくなり脱水状態になっている危険性も。
→対処法は次の章、デメリットを補うための対処法に…
他にもある半身浴のメリット
冷え性改善
冷え性の原因は手足の末端の血流が悪くなる事で起こります。半身浴で身体の深部までじっくり温まることで末端の隅々まで血液が流れやすくなり、毎日続ける事で、冷え取りに繋がります。
デトックス効果
汗をかくことで老廃物が出ると思われがちですが、実はそうではありません。汗から出る老廃物は少量です。
汗より尿や便からの排出が大半以上を占めています。身体を温める事で、副交感神経が刺激され腸の働きも良くなります。腸の活動が良くなると便から老廃物や体内に有害な物質を排出してくれます。
疲労回復
血液の循環が良くなると、疲労物質の乳酸や老廃物が排出されやすくなり回復が早くなります。
半身浴のデメリットを補うための対処法
髪を濡らしてから入らない!
髪の毛を濡らした状態で放置しておくと、キューティクルが開きやすく髪の毛の水分が蒸発してしまいやすくなるので、半身浴は最後ではなく、一番最初に入ることが望ましいです。身体や顔も汗をかくので同様の意味があります。
入浴前に軽くシャワーやかけ湯で温度に身体を慣らすことや、身体についた汚れをさっと流すぐらいで入浴することがおすすめ。
こまめな水分補給
半身浴をすることで汗がかきやすくなりますが、同時に体の水分も流れ出てしまい脱水状態に。
さらに汗をかくことで、老廃物や汚れを押し出してくれる効果もありますが、お肌の乾燥から守ってくれるセラミドなども流出してしまいます。
ペットボトルなどを持ち込みこまめに水分補給することが重要。
お肌の乾燥を防ぐためすぐに化粧水で肌に水分を補給し、補った水分を保持するように必ずクリームなどで蒸発を防ぐ。
短時間
半身浴は、長ければ良いというものではないので、短時間で汗をかきやすくしたり、身体の深部まで温まることがポイントです。
時間の推奨は、いろいろなサイトにありますが、人によって違います。
30分以上は、湯船に浸かっているのは避けましょう。
汗が出にくい人や、冷え性の人は温まるまでに時間がかかってしまうため、どっぷり肩まで浸かって、また半身を出すことを繰り返したり、お風呂の蓋を利用するなどして温めましょう。
また、入浴剤を使い早く温まる方法も効果的。通常のお湯だけで浸かるより、深部まで温まりやすくなり、汗もかきやすくなります。入浴剤を有効に使うことは効果増大。
まとめ
正しい半身浴の入浴ができている人は、一割と言う結果も。
半身浴という言葉だけで、半身でなければ絶対ダメではありませんし、時間も長ければ効果がある訳でもありません。
デメリットばかりに目がいき、汗が出ると肌が乾燥してしまう…寝つきが悪くなってしまう…などといって、半身浴をしないのはとてももったいないです。
誰でも手軽に取り組める健康法でもありますし、デメリットを正しく理解し入浴することで得られるメリットはとても大きいです。
今から始める方も、これまで半身浴をしていた方も、入浴の目的を正しく理解して半身浴効果をあげていきましょう。
